カタクチイワシ映画レビュー

アルゴのカタクチイワシ映画レビューのレビュー・感想・評価

アルゴ(2012年製作の映画)
3.7
1979年、イラン革命。デモ隊の占拠によりアメリカ人外交官が人質に取られる中、6人の大使館員が脱出、カナダ大使公邸に匿われる。CIAのトニー・メンデスは6人を救出するため、ある作戦を計画する。


実際にあったイランアメリカ大使館人質事件の映画化。何が凄いってその作戦内容。要は"架空の映画のロケハンスタッフに偽装させて連れ出す’’という嘘みたいな計画なんだけど、これを本当にやったんだから、やっぱり嘘みたいな話だ。
宣伝するわ広告作るわスタジオ設立するわ、流石アメリカさん、やる事デカいです。

ただこの映画、盛りに盛って特盛です。実際にはもっと淡々としてたそうで、劇中の魅せ場は脚色しまくり。そりゃそうですよね、これ映画だもん。でもそこはエンターテイメントとして流石に良くできていて、私、終盤の空港でのシーンはツッコミ入れながらも普通にハラハラドキドキでした。ベン・アフレックは作り手としても確かな腕がありますねー。


本作はアカデミー賞作品賞を受賞した作品ですが、全く構えて観る様なタイプではない良質な娯楽映画だと思います。映画というフィクションの力が現実を変えることが出来るなんて素敵じゃないですか。
万人にオススメできる良作です!