おざわさん

アルゴのおざわさんのレビュー・感想・評価

アルゴ(2012年製作の映画)
4.1
【CIA全面協力のSF映画『アルゴ」見てみたかった!笑】

2012年テヘランのアメリカ大使館占拠人質事件を解決した裏側にあった、真実のストーリーを監督として炙り出したのはベン・アフレック。

この前に彼の最新作品『AIR/エア』を見て、ふとこれまでの監督作品を調べたらアカデミー作品賞を獲っていると知り、この作品の存在を知りました。

そもそもの事件を知るにあたって、何故イラン国民があそこまで怒りに震えていたのかも分からず、初めの《紙芝居》がとてもわかり易くて、やっぱりまたアメリカがやらかしてたんだと納得。

しかしカナダ政府やその関係者の尽力のお陰と言われていた脱出劇が、あんな三流映画のようなシナリオで繰り広げられていたなんてビックリするし、ラストまでハラハラドキドキの連続。

その作戦の元になった偽映画『アルゴ』を世間に信じ込ませるため、公式に開かれた本読みとか絵コンテを見ていると、何だか『ボドロフスキーのDUNE』を思わせる様な胡散臭さ満載(笑)で、これがまかり通ってしまうのもハリウッドならではじゃない?って笑えてくる。(ボロボロの看板が表している様に笑)

こんな作戦でもやり遂げてしまうライトスタッフの居るアメリカという国の凄みを、改めて感じるストーリーでした。


きっと一枚残された絵コンテは、メンデスから息子への想いを伝えてくれてますね。