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アルゴのbeans045のレビュー・感想・評価

アルゴ(2012年製作の映画)
4.0
映画撮影を装った人質救出作戦


二回目の鑑賞。
イラン・イスラム革命によって圧政から解放されたイラン市民が、圧政を裏から操っていたアメリカに憎悪を抱き「アメリカに死を」と叫ぶ中、CIA職員が単独でイランに入国してアメリカ大使館に残された外交官を無事に救出する作戦を描く。アメリカの傀儡政権パーレビ王朝は瀟洒な暮らしをする一方、秘密警察を組織して政府に反抗的な市民を拷問し抑圧していた。そんな中、宗教指導者のホメイニ師の帰国により1978年に発生したイラン・イスラム革命で、アメリカ大使館にはイランから出国出来なくなった外交官が留まるが、怒り狂った市民達が押し寄せ、外交員達はカナダ大使館への脱出を余儀無くされる。残った彼ら6人の外交官を救出するためにCIA職員のトニー・メンデスは架空の映画『アルゴ』の撮影のロケハンをでっち上げ、イランに入国し、彼らを救出しようとする。イランの文化省から撮影許可を得てバザールに撮影の視察のため出掛けるが、白人=アメリカ人と思われ、市民に取り囲まれトラブルに見舞われる。トニーと6人の外交員がスイス行きの飛行機に乗り込み離陸するまで、革命防衛隊の追手が迫り、ハラハラドキドキが最後まで続く。史実を元にしたストーリーらしいけど、よくハリウッドもこの映画を許可したなと思った。ハリウッドは、体制に反対する側なので、アルゴのようなアメリカのプロパガンダ的な映画には反対しそうなもんだけれど、アカデミー賞作品賞まで獲ってるのが不思議。イランに入国するとイスラエルとアメリカに行けなくなるけど、いつかは行ってみたい国。
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