EDDIE

アルゴのEDDIEのレビュー・感想・評価

アルゴ(2012年製作の映画)
4.0
現実的にあり得なそうな救出作戦が、実は本当にあった話でしたという第85回アカデミー賞作品賞受賞作品。

アメリカには戦時中の特徴的な作戦名が数多く残っており、例えばジェロニモ作戦とかフェニックス作戦とか有名なものでいうとオーバーロード作戦とかがあります。
本作のタイトル「アルゴ」は作戦名というわけではありませんが、イランアメリカ大使館人質事件において人質を救出するために使われた架空の映画のタイトルです。
人質のうち6人が大使館から決死の覚悟で脱出するも、「アルゴ」という架空映画の撮影スタッフに偽装して出国させる作戦だったわけですね。

主演のベン・アフレックって感情を表に出さない自閉症の会計士を演じた『ザ・コンサルタント』の演技が適役すぎて、もはやあんまり表情豊かな役とか合わないんじゃないかと思わせられたんですが、本作のヒゲをもっさりと蓄えたベンがめちゃくちゃかっこいいんですよね。
綿密に計画を準備していくわけですが、これからとんでもなく危ない橋を渡ろうとしてるのに、この人たち楽しそうなことやってんなって感じるんですよね。
架空SF映画の「アルゴ」について、確実に「スターウォーズ」のパクりですし、C-3POらをモデルにしたようなキャラクターまで出てくるので実に笑えます。

実際にあった話なのできっと上手くいったんだろうなという思いは持っていたものの、やはりクライマックスの脱出のシーンに近づくにつれてドキドキが止まらないわけです。
大変見応えのある作品でございました。
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