ユングとフロイトの関係をドラマにするというクローネンバーグの野心は、本人の作風とは違い落ち着いたものになった。
この作品には前2作で見せたような緊張感が迸る展開はほとんどない。
その代わり3人の心…
精神分析や心理学を胡散臭く思っているので、大真面目に取り組んでいるフロイトとユングが滑稽にしか見えない。この二人は、患者を診察するより、己を診察した方が良いのじゃないかと思ってしまった。
奥さんがい…
めっちゃ文芸作品なんだけど、正直言っておもんないです…あまり集中出来なかった。
冒頭のインパクトとキーラ・ナイトレイの顔芸。水面の撮り方が美しかったなぁというくらい。幻想的な雰囲気もある。
ヴィゴ兄…
ユングとフロイトが1人の女性患者により決別するまでを描いた作品。
ユング視点の会話劇がメインで全体的に淡々としているが、クローネンバーグ要素がしっかり感じられて楽しめた。
性的欲望を理性で抑えていた…
ユングとフロイトとザビーナ。と、妻。
抑圧するな、と元精神科医で患者であるオットーはユングに助言する。
アーリア人を信用するな、とフロイトはザビーナにいう。
ザビーナもフロイトもユダヤ系。ユングは…