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日本任侠道 激突篇のyusukepacinoのレビュー・感想・評価

日本任侠道 激突篇(1975年製作の映画)
2.8
タイトルに激突編という副題が付いているがシリーズものではなく独立した作品で『山口組三代目・激突篇』が製作される予定が中止となり、その副題を拝借したものとのこと。時代が変わり東映も任侠路線から実録路線に移行していく中で作られた最後の任侠映画。本作の興行は失敗に終わりいよいよ終焉を迎えることとなる。
山下耕作×高倉健の組み合わせも本作で見納めとなり、高倉健もこの年を最後に東映から独立する。
その世界の仕来り等を説明、解説するナレーション。キャストは揃っているのにそれぞれ見せ場という見せ場はなく面白味がない。渡瀬恒彦も例外なく呆気ない。かと言って山下耕作監督特有の様式美も感じられなくて微妙だ。ラストの血の海も『博奕打ち いのち札』でやっていてしかもあちらの方が自然で残念ながら色々と限界が見えた作品だったな。
もうやり尽くしてしまったためか新鮮味に欠けていて正に終わりという感じだった。
ちなみに竹下景子のデビュー作でもあるそうな。
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