バナバナ

声をかくす人のバナバナのレビュー・感想・評価

声をかくす人(2011年製作の映画)
3.5
すごく地味~な話です。

アメリカの南北戦争終結直後、リンカーン大統領が南部の人間により暗殺された。
犯人グループはほぼ捕まったが、地元で下宿屋を営む家の、南部出身の男が捕まらなかった為、その母親が共謀犯として逮捕される。

最初、4年間北軍の大尉として戦ったエイキン弁護士は、大統領を殺した犯人の家族なのだから裁かれても仕方がない、
という気持ちだったが、自分が彼女の弁護を任される事になり、色々証拠を調べるうちに、この裁判が南軍に対する復讐とプロパガンダである事に気付くのだった…。

北軍というと、奴隷解放など、クリーンなイメージがあったが、
大統領が殺されたら誰かを血祭りに上げずにはいられず、
こういう事もやっちゃってたんですね。
最初は乗り気ではなかったエイキンが熱心になると、周囲の政治家や友人から脅されたり、嫌われたり、誤解されたりする。
それでも信念に基づいて被告を守ろうとしたエイキン。
ストーリー自体はすごく地味なのだが、きっとエイキンがこの事件の記録を後世に残したんだろう。

それにしても、この地味な内容の作品を、今時映画化した製作者も、勇気があったと思います。
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