オーウェン

声をかくす人のオーウェンのレビュー・感想・評価

声をかくす人(2011年製作の映画)
3.0
16代の合衆国大統領リンカーンが暗殺された。
犯人はその場で捕まえたが、政府はその計画を立てた者たちも捕える。
その中の主犯と目されたメアリーの裁判のため弁護士のフレデリックが担当する。

150年以上経った現在もリンカーン大統領は歴史上偉大な人物として扱われている。
だからこそ当時の民衆の落胆の反応はすさまじく、犯罪者をいち早く祭り上げようと政府は躍起になる。

だからこそ司法に不正が入るのを良しとしてしまう。
その葛藤を映画は描くのだが、ロバート・レッドフォードは単純に善悪論で片づける。
そもそも話さない秘密がよく見えてこないから、息子や娘もお飾りになってしまった。

理不尽ではあるが、そこにしか関心がいかないのは作品とてしては勿体ない。
オーウェン

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