朝稲青沙

演劇1の朝稲青沙のレビュー・感想・評価

演劇1(2012年製作の映画)
4.1
めちゃくちゃ面白い。演劇好きにはたまらない。アゴラは好きな劇場なので最初からアツい。松井周が一瞬だけ映ったりする。

深田晃司監督がブレッソンについて講義(多分『バルタザールどこへ行く』を見ている)して、演技論を交わす役者たち。

稽古、仕込み、シューティング、本番、お疲れ飲み会、正に大人になっても文化祭を続けている人たち。
「演劇は世の中で1番面白い遊び」。


音が消えるシーンが三つあり効果的で(それぞれ違う効果なのだが)、好き。
床屋で労を労ってもらう平田オリザ、舞台袖で自然な笑みを見せる高校生男子、ハッピーバースデーの歌声。

ラストの志賀さんに対するサプライズで終わるのが祝祭過ぎて(しかも志賀さん亡くなっていたのね)感動してしまった。

それから本番前にそれぞれのルーティンで体と心を整える役者たちの儀式の様子が素晴らしい。突然何かで歌い出す役者たちがなんとも言えず美しかった。
朝稲青沙

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