めちゃくちゃ面白い。演劇好きにはたまらない。アゴラは好きな劇場なので最初からアツい。松井周が一瞬だけ映ったりする。
深田晃司監督がブレッソンについて講義(多分『バルタザールどこへ行く』を見ている)して、演技論を交わす役者たち。
稽古、仕込み、シューティング、本番、お疲れ飲み会、正に大人になっても文化祭を続けている人たち。
「演劇は世の中で1番面白い遊び」。
音が消えるシーンが三つあり効果的で(それぞれ違う効果なのだが)、好き。
床屋で労を労ってもらう平田オリザ、舞台袖で自然な笑みを見せる高校生男子、ハッピーバースデーの歌声。
ラストの志賀さんに対するサプライズで終わるのが祝祭過ぎて(しかも志賀さん亡くなっていたのね)感動してしまった。
それから本番前にそれぞれのルーティンで体と心を整える役者たちの儀式の様子が素晴らしい。突然何かで歌い出す役者たちがなんとも言えず美しかった。