ちんねん

演劇2のちんねんのレビュー・感想・評価

演劇2(2012年製作の映画)
3.9
想田監督の作品はほとんど見ているが、本作は『選挙』に似て、社会勉強的な情報量が非常に多い作品だと言える。
平田オリザ氏はその知名度とわかりやすい出版物から大衆向けのアートマネジメントに関する発信の代表だと言えるが、
本作では彼の視点からアートマネジメントの現場を回っていくようで知的にエキサイティング。
政治家やプロデューサー層もわんさか出てきて、政治的駆け引きのようなものも映されており、この点でも選挙に近いものを感じさせる。

演劇はお客からお金を引っ張ってこなければいけないという構造からして経済を考えないわけにはいかない、といったことを言っていたが、これは本作の主題を煮詰めた金言にも思える。
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