MasaichiYaguchi

リターン・トゥ・ベースのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

リターン・トゥ・ベース(2012年製作の映画)
3.3
本作には「必勝!」という言葉が度々登場する。
思えば本作品の主人公は、敵にも恋にも必勝すべく戦っている。
映画作品自体は、韓国版「トップガン」というところか。
「トップガン」を彷彿させる場面もあちこち登場する。
CGも使っていると思うが、実際に高度7500Mから13000M上空で撮影しただけあって、一緒に飛んでいるような臨場感がある。
F-15やTA-50の最強戦闘機を使った空中戦は、飛び交う弾丸や追尾して来るミサイルに手に汗握る。
パイロットとしては腕利きだが、独り善がりで向こう見ず、軍人としては問題児の主人公テフンをチョン・ジフン(RAIN)が、時々少年の様なあどけない表情を見せながら魅力的に演じている。
テフンの気の強い恋人役をシン・セギョンが演じているが、「恋する乙女」の部分がキュートだった。
この映画は前半と後半で趣きが変わる。
前半は笑いの多いコミカルな展開、後半は、韓国の「お国事情」を背景に、劇画チックに戦闘エンターテインメントを繰り広げている。
チョン・ジフン(RAIN)ファンとしては、彼の鍛えた肉体美と共に、様々な魅力を味わえると思う。
そして、戦闘機好き、空軍好き人間には、様々な戦闘機やヘリ等を、「必勝!」の掛け声と共に楽しめると思います。