トロント国際映画祭にて。
「3時10分決断のとき」と少し似たとても好みなやつ！
長きに渡る戦いのあと、シャイア族のヘッドを護送するというミッションを受けざるを得なくなってしまった冷徹な戦士の物語。途中で旦那を亡くした女性も同行。
敵だらけ、過酷な道中、寡黙に任務を遂行しようとする。凄惨シーンも所々にあり。
敵対していた者同士、協力しあっていくうちに男同士の信頼みたいなものがかつての因縁を越えて芽生えてく。
スコット・クーパーのストイックなウェスタン。決して娯楽映画的ではない。
敵対、共闘、赦し、贖罪、硬派で黙ってやるときゃやるんだぜ的な男の生きざま映画。
かっこいい。主人公ジョーのキャラクターが最高に魅力的。ジョーの役もクリスチャン・ベイルあてがきだそうだ。
男くさい映画で終えるだろうなと思っていると…あのラストシーンが来るもんだから…もう涙腺崩壊😭
過酷さと厳しさと絶望を経験しながらずっと戦い続けてきた男が一人のどこにでもいる人間に戻る姿、長きに渡り背負い続けたものを下ろすように。
表情と背中で語るあのシーンにマックス・リヒターの音楽がものすごくいい感じに乗ってる。
スコット・クーパー監督が描くカントリーサイドのドラマやウェスタンって絶品だな。そしてクリスチャン・ベイルの良いショットわかってるー！
