退役を控えた大尉が、ある部族の長と家族を居留地に送り届ける。
入植者と原住民族、敵と敵、捨てきれぬ憎しみと悲しみが形を変える旅。
任務と過去の記憶に揺れて耐えるクリスチャン・ベールと、彼に共鳴するようなロザムンド・パイクの演技に震える。
高柳雅暢の撮影とマックス・リヒターの音楽もとても美しい。
ティモシー・シャラメ目当てで観たけど、彼はフランス系とおぼしき二等兵。物語の舞台となる1892年のニューメキシコの歴史を調べて、配役になんとなく納得。
あと、特典映像のメイキングでクリスチャン・ベールやほかの俳優スタッフと楽しげに会話してて、何を話してたのか教えてほしい気持ち。
お話は、ウェス・ステュディ演じるシャイアン族の長にも少しスポットを当てたらどうだろうとも思う。
ベンフォスは期待を裏切らないベンフォスでした。