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荒野の誓いのtakaeのレビュー・感想・評価

荒野の誓い(2017年製作の映画)
4.0
西部劇ってこれまでほとんど観たことないし、どちらかというと敬遠しがちなジャンル。もし試写会に当たらなければ劇場に足を運ぶことはなかっただろうなと思います。でもこれは本当に観て良かった。やっぱり食わず(観ず?)嫌いはいけませんね...

仕事帰りでめちゃくちゃ疲れてたし、敬遠してる西部劇...たぶん寝ちゃう...と心配していましたが、冒頭からかなりショッキングなシーンで一気に目が覚めました。

今回一番楽しみにしてたのが、クリスチャンベールとロザムンドパイク。
インディアン戦争の英雄で、騎兵隊大尉のジョー・ブロッカーをクリスチャンベールが、コマンチ族の虐殺によって家族を失った過去を持つロザリーをロザムンドパイクが演じています。
いやーもうほんと、どちらも素晴らしかった...
役柄によってビジュアルをガラッと変えるカメレオン俳優の代表クリスチャンベールですが、今回はそこまで本人とかけ離れたビジュアルではなかったものの、ぎゅっと筋肉が詰まったような体つき、訛り、振る舞いや仕草など、細かい部分までしっかり役に合わせてきている感じがしたし、抑えた演技がとにかく素晴らしかった...

ロザムンドパイクも、家族を殺された苦しみや悲しみと、そこから徐々に自分を取り戻して立ち向かう強さの両方を上手く表現していて引き込まれました。

公開前なので内容には触れませんが、なんというか、人種が違えど過去にどんなことがあろうと人は皆必ず死ぬし、最後はどんな人でもただの人、そこはみんな一緒なんだよね...なんて思って。
違いに目を向けすぎてるとそういうことって忘れちゃいますよね。今も昔も違いにばかり目を向けて、自分たちとは異なる相手に敵意を抱いて争うっていうの、多いような気がします。みんな同じ人間だけどね。

ラストはちょっと意外な気もしましたが、私はかなり好き。
ジョーが初めて自分のためにした選択だよね...っ思ったら泣けました。

あと、内容とは関係ないところで一番ビックリしたのが、ティモシーシャラメ が出ていたこと。
全然知らなくて、なんか急にきれいな顔のメンズ出てきた...あれ...?おシャラメ...?!(しょうこさん命名)ってかなりビックリ!
しかもあの役で...!!めちゃめちゃ贅沢な使い方じゃん!!って思って、でも帽子被っててちゃんと顔見えないしまだ半信半疑で、最後エンドクレジット見てやっと「やっぱりあれはおシャラメだった!」って何だかスッキリしました。

こういう作品あんまり観たことがありませんでしたが、西部劇苦手な方にもオススメ。
俳優陣の演技も見応えあるので、ご興味ある方は是非チェックしてみてください😊
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