岩井監督作品に興味があり、鑑賞。
[あらすじ]
岩井監督長編映画デビューのきっかけとなったとも言われている伝説のテレビドラマ『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(オムニバスドラマシリーズ「if もしも」の一編)。
後に劇場公開も行われた本作の制作舞台裏や、後の出演者の姿を追った異色ドキュメンタリー。
[感想]
撮影から6年、メインキャスト2人がロケ地となった町で現地の人に話しかけたり、学校でボツ脚本を朗読する一風変わったドキュメンタリー。
その演出は、有名人が地元の人たちと交流する番組のコーナー「ダーツの旅」や、俳優が限られた場所で一人芝居をするNHK「おはなしのくに」にも近いものを感じた。
その他にも、TV局の関係者が岩井監督がオムニバスドラマのルールに囚われない型破りの人であったことを語るインタビューや、監督自身のインタビューを収録。
個人的に、かなり、興味深かったのは、『銀河鉄道の夜』との関係性と、カットされた異なるラストシーンについての言及だった。
結果として、かなり酷評されていた後のアニメ版が、実は、これらのことを踏まえていた事実が分かることになり、もう一度、あの問題作に手をつけたくなった。笑