みてべいびー

バッファロー’66のみてべいびーのネタバレレビュー・内容・結末

バッファロー’66(1998年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

いわゆるカルト映画好きだから絶対好きだと思って観た割に、意外と自分のツボとはズレていた気がする。期待値高すぎたんだな多分。
画面の中から違う画面が出てくるコラージュ的な編集とか、フォトブースの場面でフレームが狭まったりとか、めっちゃ実験的な作品だしこだわって作ったのが見えて素敵。撮影技法と編集面ですごく評価したい。イケてる。実家の食卓の撮り方もお父さんとLaylaのソロシーンもいい。好きな場面も結構たくさんある。お風呂入るとこ、ベッドでBilly Brownが/に寝るところ、トップレスバーでのシークエンスと音楽。
でも個人的にはおそらくBillyを好きになるのに時間がかかりすぎた。後半35分くらいでやっと許容できるくらいの性格になる笑。家族や好きな子に愛されなかったことが彼の人生に影を落としていることはよくわかるし、ああ育ったら真っ直ぐにはなれない。でも本当なぁ、、、同じこと何度も繰り返し言うのが嫌笑。それにめっちゃ怒鳴りつけたり優しくなったり、あれDVの典型例だから。アメフト大好きな母親から散々押し付けられたであろうmachismoにはハマりきれず、器ちっちゃくて周りに当たり散らして、人間らしさあるし共感もできる。でもなんか正当化できない何かがあった気がする。
多分それはChristina Ricci演じるLaylaの描かれ方にもあったのかなぁ。彼女がどんな人間なのか、どんな過去を生きてきたのかとかは全く言及されず、ただ彼を無条件に受け入れる薄っぺらで都合の良いキャラクターにされてしまっている気がした。またそれも彼女自身の問題ではあるんだろうが。
でもとにかくChristina Ricci超可愛くて癒された、、、Angelica Houstonとの絡みもアダムスファミリー信者としては尊すぎる。彼女の演技うますぎて、女優ってすごいと改めて思った。お父さんの歌はクレジットによるとVincent Gallo Sr.ってなってて多分実のお父さんが歌ってるぽくて驚いた。あとMickey Rourkeさ、ほぼ🎥Rainmakerと同じキャラだよね笑。でもあの頃の胡散臭い詐欺師感めっちゃ好きだよ。
みてべいびー

みてべいびー