ヒュー

バッファロー’66のヒューのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.2
終盤に近づくにつれてどんどん好きになっていく作品の典型かもしれない。

独特でお洒落な雰囲気を醸し出すヴィンセント・ギャロの主演&監督作品。
主人公ビリーは完全に自分の都合で少女レイラを拉致し言う事を聞かせるあたり最初は苛立ちしか無かったけど彼の背景を知り、またレイラが少しずつ親しみを覚えていくうちに私も自然とその苛立ちが和らいでいった。なんせクリスティナ・リッチ演じるレイラは天使で存在自体が癒し。可愛すぎました。作品が進むごとにビリーの弱い面も伝わってきて感情移入しやすかったです。
本作で最も引き込まれたのは家族で会話する一連の場面。会話はもちろん、風変わりの回想やカメラワークが良い味を出してるし唯一無二な感じがして大好き。

恐らく低予算作品なんだろうけどそれが逆に功を奏してる気さえしました。こりゃあ映画好きの方々が絶賛するわけですよ。
ヒュー

ヒュー