ゴムあたまぽんたろう

バッファロー’66のゴムあたまぽんたろうのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.9
これがおしゃれ映画とされている意味が全くわからない。そんな安直な括りにできないエネルギーがこの映画にはある。
ビリー・ブラウン。最初はただのヤバいやつなんだけど、ジョイフルのシーンからいきなり銀杏BOYZ的童貞マインドを持ち合わせている事が判明。弱さを見せ始めるビリー。見透かしていたようにそれを受け入れてくれるレイラ。何か泣けてくる。
シュールでインディーな映画だけど奇をてらわないストレートな終わり方もいい。
所々名(迷)シーンがある。冒頭のトイレ探しは俺は何を見せられてるんだと困惑させられて、キンクリのMoonchildでレイラが踊るシーンはインパクト大。加えてラストのYesのHeart of the sunriseをバックに乗り込むシーンも強烈。その後ボウリング場の色々譲る話はなしなって電話するビリーの人間らしさ溢れる行動も笑える。レイラのバックグラウンドが分かるシーンを一切入れなかったのは意図的らしい。シーン自体は撮ったけどギャロが蛇足になってしまうという事で意図的にカットしたとの事。