N

バッファロー’66のNのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.7
初っ端からトイレ運がないビリーを誰が嫌いになれるか。怒鳴っても怒鳴っても優しさを消すことは出来ず、影に感じる過去と家族の姿。囚われる男性性、そして弱さをあんなにも魅力的に描ける恋愛映画があるのね。久しぶりに恋愛映画で魅力的な作品だった。

映画を観ているのかアート作品を観ているのかわからなくなってくるほどに前衛的な映像。コラージュみたいな画面を絵に描きたい!

地獄のような食事シーンから2人のゆるく曖昧な関係が続く。ホテルのシーンでほんとにほんの少しずつ縮めていく距離が、もどかしくも微笑ましいの。
ビリーへの愛しさも募ることながら、私はレイラがとても好きで、レイラのようになりたいとすら思う。全てを包んで優しい彼女。
想像力を持ち、自分の選択と現実に向き合ったビリーよなんて素敵!ハートのクッキーあげちゃう!
N

N