とか26

バッファロー’66のとか26のネタバレレビュー・内容・結末

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ヴィンセント・ギャロ演じる
主人公のキャラクター、
胸糞映画になってもおかしくないぐらい
ヒドイ性格してるんだけど、しゃべり方が
ランニングマシン乗ってんかってぐらい早口だから
立派なパワハラを繰り返してるのに
なぜか愛おしく感じてくる、妙な作品。

そんな一方的なパワハラトークを
ものすごいポップな構図の上に置いたり
カットを素早く切り変えて見せてきたりして、
トークの凶悪さと
映像の知的さのギャップが
どんどん心地よくなってくるのも面白い。
バカなキャラクターたちの
無茶苦茶な動向を追ってるはずなのに、
観てて馬鹿馬鹿しくなってこないのがすごい。

この主人公とヒロインじゃなきゃ
きっと成立しないヤバすぎる関係性なんだけど
最後までの積み重ねを見るとなんか感動するし、
ヤバい主人公が
お店の店員さんとかまわりの人に
めちゃくちゃ優しいことしてるの見ると
ちょっと涙腺緩むよね…。ってラストに、
どうしてもいい気持ちになってしまう。
あの主人公、絶対また寝て起きたら
ヒロインに理不尽な暴言吐くまくるんだろうけど。

終始心地いいんだけど、
見た目は普通なのにめっちゃ強烈な両親とか
急にダンスシーンが始まるヒロインとか、
時々ちゃんと掴んでくるところもあって
ずっと楽しく観れた。

ヴィンセントギャロ、
実際ほんとにヤバい人間らしいけど
そんな性格にもなるわな…ってぐらい
顔が整ってるから仕方ない。
横顔なんてもう、彫刻。
ディアゴスティーニが
"週刊ヴィンセントギャロ"っつって
ヴィンセントギャロの顔のパーツを
100回に分けて販売し始めたら
きっとおれ創刊号だけは買うと思う。

ありがとうございました。
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