土屋タロー

バッファロー’66の土屋タローのネタバレレビュー・内容・結末

バッファロー’66(1998年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

最初は「なんだこの男」「もしかしてこの女も頭おかしいのでは?」という感じ、
途中は「嫌な人間しか出てこない…」「この男の態度疲れる…」という感じでしかなかったけど、
デニーズのトイレの鏡の前のシーンから見る目が変わった。

愛に飢えている男と寂しがり屋の女。

傷つくのが怖いから、他人を傷つける。
愛されたくて、愛してるという。

モーテルでのお風呂やベッドのシーンの拒否からの簡単にほだされるまでの流れが面白い。
初めての愛を目の前に
(この女が与えているのは愛ではなく心の隙間を埋めるための依存な気がするが)
怖がるような戸惑い方、
愛されてウキウキ他人にまで優しくなっちゃった男がかわいかった。

ただ、可哀想だから男が可愛く見えて好きになるのも、ぬくもりに溺れるのもあんまりよくないよ!

意外なるハッピーエンド(仮)