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バッファロー’66のkounaienのネタバレレビュー・内容・結末

バッファロー’66(1998年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

かわいいクリスティーナ・リッチがずっと観られてしまう映画ではある。
ただそれだけではない。
そんなかわいいクリスティーナがギャロのようなめちゃくちゃで弱い人間を好きになってくれるという理想のような映画であり、それに対して母親の前で理想の人生を装おうとするギャロが入れ子の中身になっていると見ることができる。
しかし、その見方も単純すぎるかもしれない。
ギャロは初めクリスティーナに対して100%誘拐犯のパラノイアだが、実家での様子、そしてデニーズでの憧れの人からの仕打ち、そして女性に対して潔癖であり親に対して復讐を考えてはいないところを見てクリスティーナはギャロのなんとか生きようとする姿に惹かれたのかもしれない。
つまり、ご都合主義の優しい女性が見つかる物語として片付けられないようになっている。
そして終わり方の急に幸福を見出すシーンが早口で常に騒いでるギャロのようでとてもよかった。
あと朝起きられないというギャロの言葉に私も安心した。
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