やぁま

バッファロー’66のやぁまのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.1
「死にたい。」ではなくて「生きられない。」なんだよね、分かるよ。
母親の「産まなきゃ良かった」って感情って、言葉に出そうが出さなかろうが、子供に伝染するんだろうなぁ。「こっちだって産まれて来たくなかったよ」って。
この世の誰しもが自分の意思で産まれることが叶わない代わりに、自ら死を選択する自由は常に持ち合わせている訳で、自殺という行為は当人にとっては一世一代の反抗なんだろうけど、そこまでの熱意とエネルギーがあるくらいなら現世で他のことに費やした方がよっぽどマシだよね。と思ったり。
"いつでも死ねる"という優越感に浸りながらも死を放棄して暴君として生きていると、案外思いがけない幸運に巡り合うこともあるのかも?
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