わかめ

バッファロー’66のわかめのネタバレレビュー・内容・結末

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

最初の10分くらいで、主人公の暴力性が苦手で無理すぎて観るのやめようと思ったけど、最後まで観て良かった

最初の方はなんだよこの男マジで腹立つな、だったのに最後にいくにつれだんだん愛おしくなってくるの不思議だった

それはきっと、レイラが言った通り、彼が世界一優しい人だったからだと思う
拉致したり怒鳴るのはもちろん優しいとは言えないけど、純粋で無垢な子供のまま身体だけ大人になっちゃった少年みたいな感じで、意地を張ってカッコをつけてる行動の中で、時々見える壊れそうになる不安定さが彼を見守りたく、守りたくさせるんだなと思った
自分の中の弱さに気づいて、その弱さごと受け止めて抱きしめてくれる人に出会えて本当によかったね

グーンに激怒電話し終わった後も、自分の座ったとこのシーツ整えたりしてて、変なところで丁寧さが見える

いつ怒鳴り出すかわからない緊迫感があったけど、コミカルな映画だった〜〜〜
最初はただただ暗いロードムービーとかかなって思ってたんだけど、だんだんこの映画のシュールなペースや音楽に飲み込まれて肩の力抜いて楽しめちゃった
きっとレイラの狂った状況下でもそれに適応して、楽しむ様子を見てたから、一緒に楽しめたのかも

デニーズのネオン、彼の赤い靴、ハート型のクッキー、ホットチョコレートがいい味出してた

車のナンバープレートのOZUのアルファベットは小津監督リスペクトとかなのかなと思ったりもした、実際どうなんだろう

あと、レイラ役、アダムズファミリーのウェンズデーだったんか
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