「好きそう」とすすめられ、まんまとハマってしまった。
とにかくビリーが世界一かっこよくてかわいいダメ男なので、自分の好きな主人公トップ10にははいる良さ。確かに、童貞をこじらせてるといえば全くその通りで、日本なら森山未來なんかが演じていそうだけど、ヴィンセント・ギャロが演じると強面とのギャップがバシッときまる。というか、ラストをみて好きにならないわけがない!あざとい!
クリスティーナ・リッチ演じるレイラ(ウェンディ)は、そんな彼に振り回され……いや、最初の出会いこそ強引でありながらも、次の瞬間からは彼を見守る存在になっている。愛だね。
娯楽がテレビやボーリング、ファミレス、ストリップ小屋くらいしかない閉鎖された田舎・バッファローで、酒にもタバコにも女にも手を出さないビリー。
空白のような無音が劇中の大半を占める中、ココゾというタイミングで使われるキングクリムゾンやイエスの音楽がしびれる。
証明写真の機械でツーショットを撮るシーンは誰もが1度はやってみたいと思わされるハズ。