lon

千年女優のlonのレビュー・感想・評価

千年女優(2001年製作の映画)
5.0
やばいやばいやばい、ほんとに最高でした。これを劇場で見れたのが幸せすぎて、、泣

そもそもの設定が面白いし、鍵の君との出会いもロマンチックでキュンキュンしてしまった。「一目あの人に会いたいんです!」のセリフのように一途に追いかけてる姿に最後の方ずっと号泣してたのに、最後の最後であのセリフ。心臓止まるかと思った。あそこで「幸せだった…」てセリフが来たり、だって私…で止まってても大満足だったのに、そこで急にあんなとんでもないセリフをぶち込んでくる今敏…純情ロマンスとしても完璧な作品にもかかわらず、人間の醜さというか見えというか、そういう類の怖さを見せつけられてクソデカ感情になってしまった。

ラストにかけての時代の入り乱れと疾走感に手に汗握り、号泣し、最後に胸ぐらを掴まれるような地に落とされるような感覚に放心状態な中流れる平沢進の曲!!久々にあんな体験出来ました。これは初見でしかできない楽しみ方!!!劇場まで待ってて良かった!!!

見てる途中でふと私も最後の言葉みたいな考えがでてきたから、やっぱりこれは共通の認識なのかな??

他の作品にも言えることだけど、現実と虚構の切り替えがスムーズすぎて、言わずもがなアニメーションも素晴らしいし、構図が今敏!!って感じだった。カットがかかって襖を開けたら取材の2人が出てくるところとか!内容の濃さに目が行きがちだけど、それぞれの時代の背景や服も描写が細かくて素敵だった。出会った時の衣装普通に可愛いし、大正の装いも可愛い!!アニメの服ってちょっとダサめなのが多いけどこれは全部可愛かった。

「十四日の月にはいつだって明日がある」とか素敵なセリフも多かった。そもそもキャッチコピーの「千年かけても逢いたい人がいます」が好き。「時代を越え、運命さえも追い抜いて、いつかきっとあなたの元へ」バージョンも映画館にあったチラシ?の展示に書かれてたけど、一つ一つの日本語が良すぎる。

鍵の君の山寺宏一、魅力的すぎたな、、あれだけで好きになる?って意見もありそうだけど、私ならぜっっったい忘れられない。

これを恋愛映画と言っていいのか分からないけど、こんなに切なくて余韻がすごい映画久々に出会いました。DVDも購入済みだからたくさんみよう、、
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