雨丘もびり

千年女優の雨丘もびりのレビュー・感想・評価

千年女優(2001年製作の映画)
2.0
「初恋の人に再び巡り合うために
 駆け抜けてきた(ようなものだ
 った)んだわ、私の女優人生」
.
っていう構造の映画なのね。でも
主人公・千代子の語る妄想の内容
が、私にはハマらず、退屈でした。
映画として普通に面白くなかった。
.
すっごく私の好きなタイプの映画
だと思うけど...この無感動は何?
昭和の邦画を観ないからかなぁ。
.
結局みんな自分のフィクションを
生きているようなものじゃないか
っていう主張はわかるんですけど、
「...で?!だから何??!」
ってイライラ結論を待っていても
ただ微笑んだワケ知り顔でなにも
言ってくれないから、腹立ったの
かも。
.
普通に役者人生語って欲しかった。
思い出話だって充分フィクション
なわけだしさ。
.
もっとしっかり話を聞きたかったの
に、肝心な所で逃げられた気がした。
もう3~4歩踏み込んできてくれな
いと私にはわかんなかったです。
今敏監督作品、一応4作全部観たけ
ど『妄想代理人』が一番好きでした。