輪廻転生ではないのだけれど、輪廻転生を感じさせる、運命の物語だと思った。
(輪廻転生モノ大好き)
女優(俳優)がいろんな役を演じることって、輪廻転生みたいだと思う。
「なぜだかわからないけれど好き!」という気持ちに衝き動かされていた正体というか、本質が端的に語られたラストのセリフにうわーと痺れた。
相手がどんな人かよく知らなくても、この世に存在していてもいなくても。
どんな時代でも、どんな世界でも。
お婆の呪いのような言葉(でも「愛おしい」とも言ってたな…)、自分の意思を超えた何か大きな力に動かされている感じ。
立花さん、最初はこのさえないおじさんは何なんだろう…と思ってたけど、何十年にも渡って、どんな時も千代子を守ろうとする姿に、評価が爆上がりした。
あの人の愛は、千代子のラストのセリフの愛よりちょっと次元が上のような気はした。
昭和の映画が好きなので、いろんな名作のオマージュや、昭和のスターを思わせる登場人物の雰囲気から想像が広がって楽しかった。
音響のよい映画館の大きいスクリーンで観られたので、あの世界に没頭できてよかった。
チャンスがあれば是非映画館で。