このレビューはネタバレを含みます
生きてきた人生と物語が交差する美しさ
扉を開けると、走り抜けてゆくと、場面が変わってゆく
何かに盲目に生きることの尊さ、恐れ、満足感
顔に傷のある官憲と社長が話したということでわかる、全てが虚構ということ
官憲は鍵の君を殺したというが、千代子の作り出した虚構とも言える鍵の君を殺せる者は虚構の中にのみ存在する
官憲が虚構ならば彼と関わった社長も虚構となる
我々は社長と千代子を追って「現実と虚構の入り混じる物語」を見ているが、社長が虚構であるならばこの話の全てが虚構になる