リバイバル上映、初見です。
過去一世を風靡した女優の半生を女優が過去を思い出しながら、話しが進んで行きます。
"走り出す想い"のアニメーションでの表現がとても情感こもっていて素晴らしい。
大人時代の小山茉美さんの演技に胸を打たれた。
そしてエンドロールでの山寺さんに驚く。
戦前から戦後、時代の移り変わりに傍観者としての監督とカメラマンのシームレスな映像にアニメーションならではの表現だなと唸りました。
そして地震の表現も上手く話しに絡めていてこれは日本の映画なんだなと実感する。
昔の日本映画もあまりよく知らなかったので、歴史物、現代物、時代劇など、移りゆく映画の歴史みたいなものも観れて興味深かった。
時空を超えて存在するような女優の魂。
途中からずっと疑問に思っていた事があり、観ている間その事ばかり考えていました。
（人生ってそんなに純粋なものだろうか？）
それを最後に答え合わせをしてもらって、納得。
（うん、そうだよね）
と頷きました。
追体験してきた女優の人生が最後の言葉に集約する、完成度の高い見事な映画でした。
