この作品の素晴らしいのは構成と時代背景の描写にあると思う。銀幕の大御所女優・千代子の経歴を追っかけるドキュメンタリー風作品。アニメならではの表現を存分に生かしているところも好感が持てる。テンポよくサクサク進む展開で、説明不足でわからないところはほとんどなかった。
人物のキャラも立っており、千代子を追っかける立花の必死さとツッコミするカメラマンのやりとりが面白い。また千代子は鍵の君を追いかけているので、推しの千代子がピンチのときに助けても
振り向いてもらえない立花にちょっと同情しちゃう。
劇場で初めて今敏監督作を観た。劇場で観るとまたパソコンやテレビにはない楽しさがある。
ポスター絵がとっても良い。
