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千年女優のmのネタバレレビュー・内容・結末

千年女優(2001年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

昨日と今日、雪の日だったから、そんな季節にこの作品を映画館で観れて良かった。雪国で育った人にしかない感性があるんだろうなって思いながら観てたら、今監督、北海道出身だった。

現実と虚構、理想?が入り混じっていて、時間軸が掴みにくいけど本当に面白かった。映像美と音楽も最高。映画館で観て良かった、1600円もしたけど。TGCカード、12月に作ったのに。
もし、私が千代子と友達だったらねー、千代子、創作活動をする人に惹かれるってものすごく分かるよ、一緒に恋バナしようってまず言うね。千代子が鍵の君をずっと追いかけてるんだけど、顔は見えなくて。顔も覚えてないのに追いかけてるってなに?プライド?って思ったし、100%共感して感情移入できるわけでは無かったけど、ラストの台詞で全て繋がった。「あの人を追いかけてる私が好き」って誰もが一度は通る道なんじゃないですか?自分の中に理想を作り上げて一生追いかける千代子。この姿を“一途な初恋”とも捉えられるんだけど、“恋に恋する女の子”“あの人を追いかけてる千代子”を一生演じられている千代子って根っからの女優なんだな。
そんな千代子をいつも助けてくれるのは立花で、こんなヒーローみたいな人、、、。千代子強火オタク感すごいけどね。立花にとっては千代子はアイドル的存在で、虚像。立花も自分の中で千代子という理想を持っていたんだろうな。好きな子には一途であって欲しいみたいな。結婚相手の大滝もそう。好きな人が命同然大切にしてるものを隠してまで一緒にいたいって我儘だ。先輩女優も我儘。でも、若さには勝てないって気持ちは分かる。千代子もそう言ってたし。カメラマンが第三者の私たちのような立ち位置にいてくれたから、観客は取り残されなかったんじゃないかな。あと、関西弁で突っ込んでくれるからありがたい。
みんな我儘で自己中で言いたいこと言って生きたいように生きてて好き。強さにも脆さがあって、そんな人間味が散りばめられているから好き。綺麗事ばかり言われるのはごめんだ。好きなものを好きな自分が好きで何が悪い。私も千代子みたいに生きてみたい。最近、女性性が高いのを自覚し始めた。
日本のアニメ映画に全くハマらない人なんだけど、これは別だったな。この監督好き。これからももっと観たかったな。千年女優っていうタイトルも好き。キャッチコピー?は「その愛は狂気にも似ている」らしい。いいやん。 人生映画だったな。90分以内で短いのも好き。

そういや、千代子めっちゃ運動神経良いと思うんだけど?走るシーンがいくつもあって、その度に足速い〜となった。
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