Since2024

千年女優のSince2024のネタバレレビュー・内容・結末

千年女優(2001年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

千代子は憲兵に追われる男を助ける。男は画家で、絵を完成させるために北海道へゆきたいらしい。

次の日、千代子が男の元へ会いにゆくと男は消えており、「一番大切なものを開けるための鍵」が落ちていた。千代子は生涯をかけて男を探す。

藤原千代子の半生を過去と現在、そして女優としての千代子の役柄を行き来しながら振り返る話。

あらすじ自体はとてもわかりやすく、心に残るセリフがたくさんあった。

現在、過去、女優としての役柄がグラデーションのように繋がっていてそれがすごく自然でよかった。

千代子の語りがとても良かった。
戦後、瓦礫の中からその男が描いたであろう千代子の人物画を見つけるシーンも良かった。

また全てを語って倒れた千代子、あの世へ旅立つ千代子が今度こそあの男に会えますねと言われた時、スペースシャトルの中で最期に言った「どっちでもいいのかもしれない、だって私…」「あの人を追いかけている私が好きなんだもん」と言うシーンが強く印象に残っている。

今敏の描く素朴だけれど魅力的なキャラクターと平沢進の壮大な音楽がとてもマッチしていて好きだった。
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