メルヘン野郎

千年女優のメルヘン野郎のネタバレレビュー・内容・結末

千年女優(2001年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

すんごかったあああ
原節子がモデルらしい…それを知ってますます鳥肌が立った

最後の「だってあたし、あの人を追いかけてるあたしが好きなんだもの」
ネットの誰かの解説で、千代子は「あの人を追いかけてる千代子」を演じていたのではないか、とそのセリフから考察していた。
私はそうは思わないなあ。もっとシンプルだとおもう。どうにか、今敏はそういった女の隠れた本心とかも知っていた
結局その本人じゃなくて、その人を好きな自分が好きな人なんて沢山いる。男の人も多いと思うけど、女の人に特徴的なのは「それでもいい」って思えるところだと思う。ほんとーーうにそれでもいい!結局自分の中の偶像、崇拝までする。見返りも求めない。結局その人を思ってる時間が好きで、そうしてる自分が一番輝くから。(あとそういう女が現実を見て蛙化とか言うんだと思う😂)

もう会えない存在って気づいた時、それでも鍵の彼が好きな気持ちがかわらなかったから、最後のセリフが出るまでに気付けたんだと思う。
それが出るまでは、結構マイルドで優しいな?前作と全然違うな?
って思ってたけど最後で気づいた(私が遅すぎたのか?)。
また核心をついてくる、はっっとする素晴らしい作品でした。