ATSUSHI

サヴァイヴ 殺戮の森のATSUSHIのレビュー・感想・評価

サヴァイヴ 殺戮の森(2006年製作の映画)
4.7
首ハねられて嬉しいんかアホ❗️


『0:34』『トライアングル』となかなかトラウマ度の高いホラーを撮るクリストファー・スミス監督による、ゆるコメ・スプラッター。


『13日の金曜日』『バーニング』系譜の宿泊先で殺戮タイプのスラッシャージャンルを踏まえながら、要所要所で“外し“てるのが分かる。

主要人物は若者ではなく中年一団、旅の目的も会社の研修旅行という名目であって決して楽しいキャンプではない事。

絶叫担当は眼鏡のおばさんだし、
主人公演じるダニー・ダイアーに至ってはヤクと娼婦大好きのボンクラ全開で明らかに就いてる職場を間違えている。一応、巨乳コンビ以外で彼からも無駄なケツ出しサービスショットを提供してくれます。(爆笑)

他にもマイケルファスベンダー似な座学王が自分の発言からフラグ回収したり、
やらかしLv.999の社長に、
どう見てもニック・フロストにしか見えない眼鏡ポッチャリ君だとか、顔の濃さも壮絶な死に様もインパクト大!


それでも、なんと言っても最大の見どころは我らがファイナルガール演じるローラ・ハリスの奮闘ぶりに尽きる。
ロドリゲス監督の『パラサイト』で可憐な美女(に見えて実は…!)な役と変わって、髪はバッサリショートでクール。美貌はそのままでなかなか喧嘩の強そうなお姉さんでした。
割と主要人物の大半がおちゃらけ放題で呆気なく殺されるなかだからこそ光る存在になったとも言えて、いざ敵の武器を奪った時の覚醒ぶり、いわば〈殺る時は殺る〉精神が素晴らしい!!


痛々しいスプラッターはあっても実はコメディまっしぐらなのでどうしてもジャケットとの温度差が出てしまうわけだが、『タッカー&デイル』のノリが好きな方には打って付けの快作なのだ。



Foursome? lol