囚人13号

アリゾナのバロンの囚人13号のレビュー・感想・評価

アリゾナのバロン(1950年製作の映画)
3.7
愛の映画。愛ゆえに歴史を書き換え、国家を敵に回した男というフラーらしからぬ話であるが、これが中々面白い(西部劇らしさは皆無)。撮影がジェームズ・ウォン・ハウなので寺院の縦構図、クライマックスの首吊り縄など突如として画面がノワール化するからたまらん。
あと冒頭の街並みを捉えたパンでキリスト像が一瞬映り、これがヴィンセント・プライスへの断罪とラストのハリウッド的妥協を既に示唆しているようで怖い。
囚人13号

囚人13号