ゴリラ

走れ自転車のゴリラのレビュー・感想・評価

走れ自転車(2008年製作の映画)
3.5
ハン・ヒョジュ主演ということでなんとなくレンタル
プレーヤーにDVDを入れながらタイトルのダサさ加減に改めて気づく
『走れ自転車』て……

正直他のハン・ヒョジュ主演作と比べると地味なんだけど、個人的には良作だと思う

ジャケのピンクの帯に白文字から甘いラブストーリーを想像したが、決して軽い内容ではなくホロ苦いラブストーリーだった

前半は大学の引っ越し先で出会った古本屋の店員に一目惚れするハン・ヒョジュの恋の奮闘記的な内容
大学1年生らしい初々しい感じは岩井俊二の『四月物語』を思い出した
ま~このハン・ヒョジュの可愛いことよ…
『セシボン』の小悪魔的な役も良かったが、この映画の初々しい感じも抜群に可愛い
後半になると、互いが抱える重い事情が少しづつ明らかになっていく
そんな重いトーンの中、ほっこりする世界地図ダーツの旅遊びシーンが良かった
割れた眼鏡という小道具の使い方がうまい

ソウルではない何処かの閑静な地方都市の雰囲気がとても良い
ちょっと埃っぽい味のある古本屋や黄色い照明の使い方なども好み
エンディングはハン・ヒョジュ自身が歌っている
あんまり上手いとは言えないんだけど、その初々しい感じ含めて映画の雰囲気に合っていた

87分という短めだが、まとまった作品
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