青山

ファウストの青山のレビュー・感想・評価

ファウスト(2000年製作の映画)
3.6

Welcome to Nightmare!!

無頼庵柚菜監督がアメコミを原作に描いた、苦痛と悦楽、死とセックスがテーマのダークヒーロー映画。

なんていうか、面白いかどうかといえば面白くはないけど好きになっちゃう何かがある作品でしたね。


主人公は、恋人を殺された男ジョン。
復讐のためバットマンとウルヴァリンの力(違う)を得るのと引き換えに、悪魔に魂を売って殺戮マシーンになっちゃいます。
一方、ヒロインは彼の担当医になった精神科医のジェイドちゃん。彼女もまた辛い過去を抱え、事件に巻き込まれていき......。

ってな具合にかなりシリアスというかヘビーなストーリーで、特殊メイクやゴア描写のチープさとのギャップがオモローです。
そのへんの2人のアレコレだけをやってくれればいいのに色々脇の話が多すぎて最終的に何がなんなのか分かんないのはイマイチですけど、そんでも彼らにはかなり入れ込んで観れちゃいましたね。

で、エログロはもう素晴らしいっすね!
バトルシーンが毎回そこそこエグい上に毎度メタルが流れるというテンションぶち上げな感じすごい好き。
あと『デンティスト』でも書きましたけどユズナ先生のおっぱいへの愛はすごい。むしゃぶりつきたくなるようなおっぱいからの、あの膨張ですから、やられましたねぇ、はい。
ラストなんかも、ちんちんモンスターまで出てきて凄かったですね。チープだけどとにかくインモラルな地獄絵図を繰り広げようという気概に惚れました。

うん、面白いとは言わないけど、とても嫌いにはなれない愛着のわく作品でした。
青山

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