原作からの変更は、今の時代からしてやむ無しだろう。
でも、京大の吉田寮問題や、立て看板問題を思い出させる、インテリ闘争の匂いプンプンなのには、少し抵抗があった。
まるで、昭和のNHKの朝の連ドラの内容みたいな、しっかり者のヒロインが、障害を乗り越えて、愛を貫く話はとても良かったと思う。
冒頭から一切説明が無く、信号旗を上げるところで、そうかぁと驚かされた。素晴らしいファースト・シーンである。
「さよならの夏」はオリジナルの森山良子版で聞きたかった。手嶌葵は、名作ドラマの「さよならの夏」を観たことが無いのだろう。そんな、か細い歌声で歌われても。