爆裂BOX

ブラッド・パラダイスの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ブラッド・パラダイス(2006年製作の映画)
3.5
アレックスは妹ビーと彼女の親友エイミーとブラジルの奥地をバスで旅していた。ところが、突然バスが転落!立ち往生してしまうが、眼下に広がるビーチを見つけ、そこにあったバーで夜通し踊り酔いつぶれる。よく朝目覚めると全ての荷物を盗まれており…というストーリー。
ブラジルにやって来たバックパッカーの若者達が罠にはめられ、臓器売買の標的にされてしまうサバイバル・スリラーです。「行方不明になったバックパッカーたちは臓器密売の犠牲になっていた」という都市伝説基にしたようですが、海外だと本当にありそうですね。
荷物を探すうちに現地の子供が持ち物を身につけているのを目にし、取り戻そうとして住民と言い争いになり、彼らが追われる身に。そんな時、昨日ビーチで友人になった現地人の青年キコがジャングルに安全なコテージがあるのでそこまで彼らを導いてくれる。ジャングルを歩き、滝の下の洞窟を潜り抜けてコテージに辿り着くも、それは恐ろしい罠だった、という内容です。
冒頭の主人公達が乗ったバスが転落事故に遭遇するシーンはハラハラさせられますね。事故に遭う前から結構なスピードで曲がりくねった道を乱暴な運転で進んでいくのでそりゃ事故に遭うわなと思います。そこからの前半は主人公達とバスで出会って意気投合した若者達が見つけたビーチで泳いだり、ビーチにあるバーで飲んで踊ってナンパしてバカ騒ぎしたりする様が続き、よく朝目覚めると所持品一切合切盗られて、更に住民とトラブルに遭って仲良くなった現地の青年キコの案内で彼の叔父のコテージに向う為ジャングル進んだり、水中洞窟潜ったりするシーン続きますが、合間に臓器密売組織のボスが使えない部下処分したり、拉致られたカップルが逃げようとして殺されるシーン挟まれるので退屈せずに見れましたね。
また、水中洞窟を進むシーンの水中撮影の美しさも目を惹きつけてくれました。
コテージについて臓器密売を行う連中に捕まってからは、スリラー感増してきますが、ジャケの惹句には「拷問ホラー」と書いてますが、臓器摘出が目的なので拷問シーンは出てきません。目に串を突き刺すシーンや頭部に負った傷をホッチキスで止めるシーンは痛々しいですが、「ホステル」や他のトーチャーポルノと比べると痛々しい描写はそこまで多くはないかな。手術台に乗せられた美女から生きたまま臓器摘出するシーンはそれなりにグロく撮れてたた思います。ただ、ちゃんと麻酔かけるので被害者は意識朦朧状態で痛みで絶叫したりする描写とかは無いのでそこは物足りないかな。
主演は「トランスフォーマー」等に出ていたジョシュ・デュアメルで、バス事故で知り合う現地語が使える美女にメリッサ・ジョージ、妹役にオリヴィア・ワイルドとキャスとは結構豪華。女性陣は持ち物盗まれた時に服も盗まれてほぼ全編水着姿なのも眼福で良いですね。現地で知り合う青年キコは、臓器密売グループの協力者だったけど、主人公達助ける為に協力してくれたしいい人ではあるんですよね。最後アッサリしてたけど。後、飛び込みで負った怪我はガチのドジで負ったんですね(笑)
後半の脱出劇も結構アッサリコテージから逃げますが(持ち物検査してナイフぐらい取り上げとけよ)、ジャングルからの逃走劇など適度にハラハラできて良かったですね。特に水中洞窟での逃走劇は、敵も主人公達も僅かな隙間で酸素補給しながら追いつ追われつ繰り広げるので見ててかなり息苦しくなってきました。最後のボスの決着はアッサリしてたな。
ラストは普通にセスナ乗ってたけど一応警察に届けたのかな?
「ホステル」何かと比べるとゴア描写はそこまで強くないですが、後半の逃走劇などサバイバル・スリラーとしては普通に楽しめる作品だと思います。