ある夜、チェンという男の一行が禁制の金塊を密輸するために、薬草売りに化けて関所を抜けようとした。
しかし警備を担当していたラオ警部がしつこく調べるので、隙を見て金塊を捨てて関所を抜けた。
屋敷に戻ったチェンは、金塊を無事に運ぶ方法はないものかと考えていると、窓の外ではキョンシー隊が儀荘に向かっているのを見かける。
香港映画界で爆発的な人気シリーズ超大作(らしい)。
お札がなくても凶暴だったり大人しかったりのマオシャン術。
この作品は元々テレビドラマだったのかは謎ですが、フィルム撮影でなくビデオ撮影となっている。
その為、けっこう安っぽい作りになっている。
しかし『キョンシー・グーニーズ』を観た後だと、特別変な違和感は感じなかった。
まぁあっちは酷すぎましたし…。
この映画は180分くらいの内容が前編後編に分かれた構成になっている。
物語は中華民国初期のある街を舞台に、欲につかれた大人たちの醜い争いを描いており、他作品に比べてもなかなかハードでアダルティな構成になっている。
ストーリーは簡単に言うと、道士の下で修業していた一番弟子が、お金のために裏切って、キョンシーを使って犯罪行為をするっていう内容。
キョンシーが大暴れするようなストーリーや、ファミリー向けの内容を期待した人には不評だったみたいですが、キョンシーを革命に利用しようというアイデアは独創性があって悪くなかったかな。
随所で展開される法術やカンフーなどのアクションにも見るべきところがあります。
また、前編後編になっているため、人間関係や心理描写は比較的丁寧に描いている。
わりと地味なストーリーではあるが、けっこう先が気になる展開でした。
派手なバトルとかを考えなければすんなり観られる作品だと思います。
あと幽霊の女の子が可愛かったです。