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セイジ 陸の魚のまっとのレビュー・感想・評価

セイジ 陸の魚(2011年製作の映画)
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旅人としての森山未來も陸の魚としての西島秀俊も堂に入りすぎて、キャスティング時点で好きで好きで仕方ない

人はなんのために生まれてくるのか みんなが言うように大人になって、その先は? 誰かが大人になったその先にあの殺人犯が生まれるなら、大人になろうと生きることが本当に本当に馬鹿らしくて でもこの映画の中には大人になったからおもんなくなったかもしれないけど大人でありながら気のいい奴らも沢山出てくるんだよ 私もそれは分かるけど でもそれでセイジの人間への諦念が拭われないのも分かる……

セイジはただ同じ場所に立つことを選んだ 痛みの前に同じ痛み以外もうどうしようもないことをセイジは知ってるから
いや多分それって私含めみんな知ってるんです 何を言ったって、同じ場所に立つ以外本当には何もできない でも身の回りの人全てに対して同じ場所に立ってあげられるわけない
セイジはそれを割り切れないし自分の罪だと思うんだ だからセイジがたった一人の神様になったのはセイジにとっても救いだったかもしれない ここに正しいも悪いもない セイジという生命はこの陸で他の生命とこうやって生きることを選んだんだ

大好きな映画だし、推しの西島秀俊が演じた役の中でも本当に西島秀俊の本領発揮の役柄だと思う
いやだからさあ、伊勢谷友介ほんとさあ、悪いことする人は本当許せんな
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