このレビューはネタバレを含みます
自転車であてのない旅をする大学生が田舎ドライブインのバーでセイジという寡黙な雇われ店長と出会い、彼や常連客たちとひと夏を共にするという話。
キャスティングがずるい。メインが西島秀俊に森山未來に裕木奈江で、監督が伊勢谷友介。かなり僕好みな面々。とにかく西島秀俊の演技が光る。虚無感漂う無表情な役で、セリフは少ない。でもその少ないセリフが重みがあって印象深い。わかりにくい部分も多く、言葉では説明し難いが、良い映画だった。衝撃のラストのあとの登場人物たちのその後を描かないのが、またなんとも言えない。原作も読もうかなあ。