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『ORGASM Inc.』に投稿された感想・評価

R

Rの感想・評価

4.4
メリケン女子に勧められて鑑賞。男性の勃起障害(ED)にバイアグラあり、ならば女性性機能不全(FSD)のためのピルやクリームやスプレーを作り、FDA(食品医薬品局)の認可を受けようとするアメリカの製薬会社VIVUS。その人体試験に使用するポルノ映像を編集して作るよう依頼されたのだが、こりゃ何かおかしいぞと思い、逆に女性のセックスにまつわる社会的認識がいかに製薬会社によって歪められてしまっているかを暴いてしまったドキュメンタリー。まず、18-59歳の女性の43%が何らかのFSDで悩んでるということなのだが、中でも最大の悩みの種がオルガズムに達せないこと。みんな何とかセックスライフを充実させオルガズムを体験しようと治療を首を長くして待ちわびてる状態。けど、ちょっと待て、そもそもFSDの症状として挙げられてるものってビョーキと言えるのか? で、追っていくと、製薬会社が莫大な金儲けをするために、FSDという病気をでっち上げ、FSDの認識される範囲をできるだけ広げようしてることが明らかになる。普通な状態を異常、健康の状態を病気、と大衆のマインドに植えつけようとしてるんだと。しかも製薬会社に金もらってFSDを一般の意識に刷り込み、わけわからん治療をPRしてる人らが、女たち。やからみんなしっかり騙されちゃうんですねー。これはヒドい。ほんで、FSDに対する治療法の驚くべき内容! VIVUSの開発してるクリームとかバイアグラとかは効果なし。けどこれはまだ全然マシ! 恐ろしく危険な手術も流行ってて、犠牲者がその経験を語ったりして、重大な健康リスクと不明な効果を天秤にかけるのですか? と我々に問いかけてくる。で、だんだん製薬会社と、それに反対する人たちとの間のバトルみたいになっていくんやけど、じゃあ一体何が女のエクスタシーを妨げてるのか、そして、どうすれば女はオルガズムに到達することができるのか、を同時に探っていく。非常に興味深い内容で、やっぱ女ってあらゆる意味で男たちや彼らの築いた時代の犠牲になってて、ほんま最悪やなーと思った。なので、最後はちょっと感動の涙が。でも、問題はまだまだ根深く残ってる。この問題はアメリカのみならず世界中の女性に当てはまる。日本の女性は、アメリカとはぜんぜん異なった形ではあるが、もっと巧みに隠蔽されたいびつな問題があると個人的には思っている。男子にとっても女子にとっても大変示唆に富んだ映画やし、笑えるシーンもちょいちょいあるので、是非とも多くの人に見てもらいたいが、日本版がないのがつらいところ…。てか、ことセックスってなると男子は分かりやすくていいね。立つか立たないか、出るか出ないか。ハッキリしてるもんね。ドライオーガズムという奥義もありますが。だいたいにして我々男子は分かりやすい馬鹿たちです笑
このドキュメントは、アメリカ人の生態をよく描いている。女性用バイアグラ?!必要なのか?!!!でも新たな病気を産み出し金に替える。そして、痛い事、面倒なことは、金で解決させると・・・「THE BUSINESS OF BEING BORN」で帝王切開だらけで子供の出生率が先進国で最低など、ほとんど病気(By山本カントク)「BIGGER STRONGER FASTER」もステロイド漬けで筋肉さえあればいいという単純とも思える思考方法。松嶋尚美がこの番組出てからアメリカ人と対等にしゃべれると語っている。解るような気がする。ORGASM Incで悲惨なのは、性器を整形して後に出血して大変なことに。ヒェー!!!そして町山智弘解説でマッサージ器開発の発端が大受けであった!!!これは、おもしろすぎる。
https://www.youtube.com/watch?v=zVJmoLHfYXM&list=PL9pxGduRvt37SmMbrjazs7sOW5P6b5IkH&index=32

『ORGASM Inc.』に似ている作品

監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影

製作国:

上映時間:

94分
3.9

あらすじ

ドキュメンタリーとドラマを織り交ぜて、自身が開発したテクノロジーに警鐘を鳴らす専門家らとともに、SNSが人間にどれほど危険な影響を及ぼすのかを検証する。