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血のバケツ
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目次

『血のバケツ』に投稿された感想・評価

“本物志向”

芸術家が集まるカフェで働きながら、彫刻家になることを夢見る青年ウォルター (ミラー) は、ある日アパートの大家が飼っている猫を誤って殺してしまう。
混乱した彼は罪を隠すため、死骸を粘土で塗り固め「死んだ猫」というタイトルでカフェに出品するや否や、何も知らない常連客や今まで彼を馬鹿にしていた芸術家たちから絶賛を受け、一躍大スタアへと変貌を遂げる。
晴れて?芸術家の仲間入りを果たし、次回作「殺された男」を完成させると、彼の“創作意欲と活動”は益々エスカレートし、立て続けに“作品”を仕上げ発表していくが、その行く末には…。

今ではすっかりメジャー監督として根強いファンを持つ (筆者もそのひとり!) “B級映画の帝王”ロジャー・コーマン監督が、その異名を存分に見せ付けた初期のホラー作品である。

一見、コクトーが撮れば詩的で美しく、品の良い文芸作に化けそうな物語を、あくまで通俗的でグロテスクに、風刺を込めて描き切るスタイルがいかにもコーマンらしく魅力的だ。

ちなみに、本作の予算はたったの5万ドルで、撮影日数は僅か5日間とのこと。
しかも、のちに彼の代表作となる『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』を2日間で撮影し終え、そのセットを丸ごと流用して完成させたというのだから、ただただ驚くばかりである。

観終わると、ふと阿刀田高の小説「ナポレオン狂」を思い出した。
ナポレオンに関する熱狂的なコレクターが最後手にするお宝は、どことなく本作の主人公ウォルターに似ている。
彼の“遺作”を目にした時、あなたも私も改めて“ホンモノ”には敵わないことを知るだろう。

262 2020
yaaa

yaaaの感想・評価

4.0
アートな人々が集まるカフェで彫刻家デビューを夢見て働く主人公。
ひょんなことから大家さんの猫を誤って殺してしまい証拠隠滅の為、猫を彫刻の中に隠してしまうが、その彫刻が評価されて…
と読み切りの少年漫画みたいな話はある程度の予測はつくのだが、60分の短い尺の中に妬み、嫉み、思い上がり、芸術ってたいそう高尚なもんなんですねぇ!と怒りまでも詰め込まれてて濃縮な面白さ。
ロジャー・コーマンが5日で撮ったらしけど、後年の売り「安い」感じは無くて要所要所を押さえてて上手いなーの感じ。
お色気シーン(ほぼ見えない)もあったりして商売上手なところも。
ジョー・ダンテの常連ディック・ミラーさん主演なのが役に一層のおもしろみ与えててよい。
Haman

Hamanの感想・評価

3.5
頭空っぽのほうが夢詰め込める理論のノータリンおじさんが芸術家として開花する話。

皆からノータリンと馬鹿にされている男がひょんなことから猫を殺めてしまい、直近に聞いた詩に感化されて粘土で猫の死骸をペタペタ固めて彫刻を作る。
この猫の粘土固めが写実的だわとまさかの称賛の嵐。お次もひょんなことから人を殺してしまい…と続くやつ。

作品の題名が"死んだ猫"や"殺された男"という安直さというか素直さなのが可愛い。
過失致死が芸術として傑作だと持て囃されてしまい更に殺人芸術をエスカレートさせていくのはホラー・シネマ・パラダイスっぽい。というよりこれがホラー・シネマ・パラダイスの元ネタなんだろう。
ロジャー・コーマンの流石の早撮りによって5日間で撮影完了、その後同じセットでリトルショップ・オブ・ホラーズを2日間で撮ったという逸話が好き。

そして、ディック・ミラーといえばジョー・ダンテ映画の常連中の常連。ダンテの映画を観る時には、いつどこでディック・ミラーが出てくるかを楽しみの一つにしていただけに今回の訃報はかなりショックです。
ワシ鼻、怪しげな目、しゃくれた顎。僕の好きなおじさんでした。

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