矢吹健を称える会

黒い河の矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

黒い河(1944年製作の映画)
3.2
 フランチョット・トーン(『幻の女』の変態)、トーマス・ミッチェル(『駅馬車』の酔いどれ)、イライシャ・クックJr.(この人も『幻の女』に出てたね)という相当クセのある男優陣が競演しているのだが、いやー全員存在感を発揮していて良い。トーマス・ミッチェルが食卓で不協和音発しまくるシーンとかは「やっぱ巧いんすねえ~」と思った。一方ヒロインが松坂慶子みたいな顔でどうも苦手(知るか)

 湿地帯でのクライマックスが『スワンプ・ウォーター』のようだと思っていたら、ほんとに『スワンプ・ウォーター』そのまんまの描写があった。どうも自分はあのネタが好きで、映画に出てくると楽しくなってしまう。そのあと船に乗りこんでからトーマス・ミッチェルをクローズアップで映すというのはなんだか新鮮。