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クリステン・スチュワート ロストガールのGreenTのレビュー・感想・評価

2.0
ダグ・ライリー(ジェームズ・ガンドルフィーニ)は、妻のロイス(メリッサ・レオ)との仲が冷え切り、近くのダイナーのウェイトレス、ヴィヴィアンと関係を持っている。

コンフェレンスに出席するためニューオーリンズに出張が決まったダグは、ヴィヴィアンに一緒に来ないかと誘う。次の日ダイナーに行くと、店長からヴィヴィアンは心臓発作で亡くなったと告げられる。

一人で出張に行ったダグは、立ち寄ったストリップクラブで16歳のダンサーマロリー(クリステン・スチュワート)と出逢う。親もなく売春をしながら生活しているマロリーを不憫に思ったダグは、マロリーの家に宿泊させてくれたら一日$100払うと申し出、ロイスには「当分帰らない」と告げる・・・・

ダグとロイスはずっと前に15歳の娘を事故で亡くして、そのせいでロイスは広場恐怖症になり、そんで家に籠ってばかりで面白くない人になってしまって、それで夫婦仲がギクシャクしていて・・・・ってウィキには書いてあるんだけど、この辺があんまり良く伝わって来ない。

ジェームズ・ガンドルフィーニとメリッサ・レオの夫婦なんて、どんだけ怖いんだ!って思ってたら、2人とも普通のおじさん、おばさんを演じている。ガンドルフィーニはまだアレだけど、メリッサ・レオは、中流家庭のコンサバな奥さんって感じで、『ファイター』のお母さんと『フローズン・リバー』のお母さん、ホワイトトラッシュ的な?そういうイメージしかなかったので違和感がすごい。でも意外となり切ってたけど。

クリステン・スチュワートは「10代のストリッパーをリアルに演じている」ってすごい評価高いんだけど、脚本がイマイチなのでまあ~。

夫婦仲が冷え切って、若い女の子は売春して、って暗い、重い話かと思えば、メリッサ・レオが車の運転の仕方わからないってシーンは下手なコメディみたいだったり、音楽の使い方もちぐはぐで、「なんなんだ」って思わされる。

この手の話って、この出逢いによって夫婦は娘を失った悲しみを乗り越え、若い娘は少しまともになる、みたいな感じになるハズなんだけど、なんか別にこの出逢いによって何かが変わったのか良くわからん。

3人が触れ合っていくエピソードは悪くないんだけど、ストーリーとして昇華していくってわけじゃないので・・・。
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