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クリステン・スチュワート ロストガールのMOEのレビュー・感想・評価

3.8
※日本版のポスターやキャッチコピーは無視して下さい!全くこの作品を表現しておらず、酷いです!! 是非、海外版のポスターを見て下さい!!
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故ジェームズ・ガンドルフィーニ演じる中年男性ダグと、彼が出張先で偶然出会ったストリッパーとして生計を立てている16歳の少女マロリー(クリステン・スチュワート)。
ひょんなことから、彼はマロリーの世話をすることになって、2人で生活し始める。

“中年男性が未成年の少女を世話する”と聞くと、どうしても個人的には一抹のいやらしさを感じてしまうのですが、この作品はそんな要素は微塵もありません。むしろ2人の関係性は、他人同士でありながら”父と娘”という感じで、ストーリーが進むにつれて本当の親子にしか見えなくなってくる。役者陣の自然な演技が本当に素晴らしかったです。

ダグと彼の妻ロイスの絶妙なギクシャク感、マロリーの複雑さ、どこを切り取っても全てがリアル。ダグとロイスの夫婦関係、彼らとマロリーの擬似的親子関係、実はこの映画に血の繋がりがあるもの同士は登場しない。それでも、彼らの間には”絆”が感じられた。それぞれが不器用ながらも、お互いを思いやる心を持っていたからだと思う。

愛は複雑で難しい。でも、愛は人の原動力になって、きっと人を解放してくれる。

欲を言えば、ラスト、良い終わり方なんですが、もう少し個人的にはスッキリさせて欲しかった!!
でも、久しぶりに好きなタイプの映画に出会えました( ̄▽ ̄)
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