東京アリス

ブランク・チェック/100万ドル大作戦!の東京アリスのレビュー・感想・評価

4.0
【ちびっこが夢を叶えていく大人も楽しめるアメリカンコメディ】

「ブランク・チェック」が「白紙小切手」だとわかった時に、誰しもわくわくするように、ちびっこが夢を叶えていく過程は大人もずっと楽しめる。
主人公、プレストンの状況が、悲惨じゃないけど「これは嫌だろうな~」というギリギリの感じでうまいと思った。二人の兄が自分の部屋を好き勝手占領する、とか、友達と行く遊園地で、お小遣いが少なくて自分だけ乗り物に乗れない、とか。

兄が持ち込んだパソコンがいい小道具で、大金を手にしたプレストンが、架空の大人・マッキントッシュ氏になるのに一役買っている。
プレストンの知恵の働かせ方がにくくて、子供の大人っぽさと、どうしても子供は子供…な部分が面白いし可愛いし切ない。

その辺、派手な演出(パーティとか、お城のゲーム部屋とか)のアメリカ的な部分と、全人類的な共感ポイントがいいバランスだった。

ただ、プラントンが本当に大事なものとして『本当の友達』が大事だと気づいた時、それはいい奴だけど運転手の大男ではちょっと役不足な気もするし、ケーキのローソクを消すとき)にFBIの彼女を思い描いちゃってた。
意地悪な悪ガキ以外に、大事な友達がひとりいたらよかったのかな~う~~んと、構成的なことを思いながらも、すっごく楽しめました‼
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