こぅ

カインド・ハートのこぅのレビュー・感想・評価

カインド・ハート(1949年製作の映画)
4.3
[すべてはラスト(オチ)のため]

ロバート・ハーメル監督による、日本劇場未公開のシニカルな【復讐・サスペンス・コメディ】の隠れた秀作。


大富豪ダスコインファミリーだった母は、身分の低い父と結婚した為に 追放 された後に死亡。
公爵になって、財産を独り占めするために、息子のルイ(デニス・プライス)は、一家の殺人(復讐)を誓う…。


流石イギリスって感じで、モノクロクラシック作品でこんな上品なOPテーマ(クラシック)は初めてかな⁉︎

死刑を控えた公爵の最後に読む回想録から著者のモノローグ付で回想進行する。

7代目チャルフォント公爵の娘だった母から生まれたルイ。
一般公開に合わせて、目指す[チャルフォント城]を視察。
公爵の座を手に入れるには、8人を始末する必要があった。
1人目、アスコインから着々と始末。
2人目、ヘンリーの始末後の葬儀で、残り6人の顔を知る。
ヘンリーの妻だったイディス(ヴァレリー・ホブソン)に好意を持つが、プロポーズするも失敗した今は人妻、シベラ(ジョーン・グリーンウッド)とも会っていた(ある意味二股)が、イディスにプロポーズする、、
6人目に公爵を始末し、念願の10代目公爵に⁈
そこへ予期せぬ人物が現れ予期せぬ◯◯で裁判になる、、。


ラストの選択(自分ならどっち⁈)に息を呑むも束の間、
お‼︎
用意された【ブラックオチ】が最高‼︎でニンマリですっぽり落ちた⤵︎⤵︎

ミスディレクションの妙‼︎

ユルっと 基本コメディ なので、あまりスリルも無くドライ、展開も大雑把(捜査甘々)、本格サスペンスを期待すると肩すかし。

【アレック・ギネス】の怪演も見どころ。
こぅ

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